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第3回 技術の見つけ方−3

A・前回は指導者が持つ価値観が抽象的、具体的であったらどうなるか?がテーマだったけど、今回は選手について。

B・本題の技術の見つけ方を選手側から見るとどうか?ってことで良いのかな?

A・そうだね。まず選手は技術というのをどのような考え方をしているのだろうか?

B・どうなんだろうね。分類されてるかも分からないもんね。

A・SNSを中心に映像を見た時に「上手いな!」と感じたとするとそれはとても抽象的な入り方になるよね。

B・だね。でもその抽象を掘れる選手は具体的に真似できるように練習するよね。

A・SNSで見る映像の技術と、実際の試合やモデルプレーを自分の目で見るのでは違いはあるのかな?

B・SNSでどんなプレーが切り取られてるかにもよるもんね。フルで試合を観るってなったら自分が気になるところを見るだろうし。

A・自分の好きな部分だけ見るって考えると、SNSでも実際のプレーでも影響力は近いものがあるのかな?

B・SNSってのはインスタやTikTokみたいな短い映像のこと?

A・携帯などで手軽に見られる映像だね。

B・好きと気になるもまた別だもんね。自分のプレーを改善したいって見るのかこのプレーやってみたいって見るのか。

A・そうか。技術に対するリテラシーがあれば無意識に技術への追求心が生まれるのか。

B・でもそれも一部の選手って気もするし…どうだろ?

A・やってみよう!という動機付けはSNSでも実際のプレーでも同じかもね。確かに技術のリテラシーが高い選手ばかりではないからね。そうすると、やってみよう!と動機付けされた技術は具体的ではなく抽象的にインプットされることが多くなるのかな?

B・選手にとっての具体と抽象ってなんなんだろうね。

A・上手い→抽象

  やり方→具体

 かな?

B・自分のプレーをメタ認知出来てるかも大きな違いかもね。自分がこれが出来てないから試合を見ようってなるのと、漠然と上手いプレーを見るのでは差があるもんね。

A・それは凄く大切だね。技術に対してリテラシーだけではなく、技術のメタ認知も必要になるね。1つの部分を切り取っているから、その技術が生まれる前後のプレーを認識できているのかで違いが生まれるね。

B・SNSだとなおさら切り取りは進むもんね。でもある意味見方によっては指導者より選手は具体的に見れるところもあるだろうね。自分の癖や得意苦手を知ってたら。

A・なるほど!つまり切り取ったプレーが生まれる前後のプレーが大切なんだね。切り取ったプレーが生まれる前後のプレーを認識していないと、どこでも切り取ったプレーをする。また前後のプレーのモデルがそもそも実際とのプレー違っていたら切り取ったプレーに連動性がない。

B・そうだね。試合を見るのとSNSを見るのはある意味どっちも具体だけど前後までの解釈が出来ない選手がそれを参考にしてまうと抽象になってまうのかもね。

A・この辺りが前回の指導者の抽象と具体と選手の抽象と具体に繋がりそうだね。次回はこの2つを繋げて考えてみよう。



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