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23年 国際Aマッチ 日本対コロンビア

7分 tidal point

・形の作った日本のショートパス

 選手間の距離を短くしてシュートパスを繋ぐ日本の攻撃だが、局面が何も変わらない。このお家芸とも言える日本の形が最後までコロンビアを攻略できない。


9分 check point

・個が活かされない2−4−3−1の戦術システム

 戦術やローテーションが先行してしまい、選手のポテンシャルを活かせない。鎌田はボールを繋ぐだけ、三笘と伊藤は縦のスペースを味方に使われる、サイドバックは上がってクロスを狙うだけ、トップとトップ下は左右に走るだけ。何をテストしているのか理解に苦しむシステムである。


11分 checkポイント

・個が活きるコロンビアのパスワーク

 特にこれといった戦術システムのないコロンビアだが、8番のカラスカルと11番のアリアスがハーフスペースで積極的にボールを受けてパスを繋いでいく。戦術のないコロンビアにあって個性で局面を打開できるプレーを作り出していた。


38分 tidal point

・局面を打開できない日本の攻撃

 一見するとパスを繋いで攻撃しているように見えるが、コロンビアの設定されていな守備を崩すには至っていない。足下に入る日本の形を作ったショートパスはコロンビアの守備範囲内で行われているので守備が崩れることはない。またこの攻撃にからコロンビアが日本が裏を狙わないことに対応される。


41分 tidal point

・伊藤のビルドアップの限界

 フリーの伊藤がコンドクゥシオンでハーフスペースに入るがパスを出せない。難しいパスを鎌田に出した結果、鎌田がコロンビアの守備に捕まる。ここでも日本の選手の個を見切れていない日本のスカウティング能力を疑ってしまう。


49分 check point

・コロンビアの攻撃

 攻撃の戦術システムを使わないコロンビアだが、選手の個が活かされている。ハーフスペースにパスが出せる、ハーフスペースでボールを受けられる、ボールが動いている最中に味方が動き出している。恐らく日本は戦術システムでこのような攻撃がしたかったのではないだろうか。


64分 tidal point

・前に仕掛けられない日本の攻撃

 後半に入り上田と久保を投入したが試合の流れに変化はなかった。単独の攻撃で個人技を抑えられる上田、フリーだが前を向かない久保。ここでも日本の個が活かされない場面がある。


72分 tidal point

・競り勝てない上田の空中戦

 前回のウルグアイ戦の浅野と同じく、1トップでありながら競り合いに勝てない上田の起用方法。果たして上田に問題があるのか?起用法に問題があるのか?そのどちらもか?ここに世界との差がある。


76分 tidal point

・日本のベンチワーク

 交代する選手がそれぞれのスタッフに二言三言コーチングされながらピッチに出る。これでは情報が増えるだけで選手にとってはストレスに感じかねない。浅野に関してはメモまで渡され何も頭の中に入っていな状態である。結果、システム変更に関係する選手が森保に直接聞きに来る場面が多く見られた。日本のベンチワークも今後の大きな課題である。


review point

 1−2で終わったコロンビアとの試合。前回のウルグアイ戦よりも見どころは多かった。しかし日本の課題は同じ事、またはそれ以上の問題点が多く残った。


 森保がかかげる3つ個。これは全ての面でコロンビアで機能する試合になった。コロンビアは特に戦術もなく個人で試合をしていたが・・・皮肉である。

 また日本は個を活かすことを目的としていながらピッチの中では個が噛み合わない。


 前回のワールドカップでは


「組織を活かすために個がある」

から

「個を活かすために組織がある」


に変革があったが、日本はどうやら世界のトレンドに乗り遅れたようだ。日本の試合内容は森保が初就任した時の内容と何も変わらなかった。


 日本がワールドカップで出した結果はあらかじめ用意していた戦術であり作り上げたものではない。やはりワールドカップは色んな意味で特別な大会なのであろう。このテストマッチは残念ながら私たちがよく知っている日本代表の試合であった。


 選手のポテンシャルは世界と戦える準備は整っている。問題はそれ以外にある。


 あと3年、私たちはこのサッカーを理解できるのであろうか? 

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