3分 check point
・ラツィオの縦のローテーション
アンデルソンを0トップとしてミリンコビッチ・サビッチと縦のローテーションでポジションを変える動きを止められなかったトモリの空けたスペースを狙い得点。
6分 check point
・右サイドのメシアスをヒサイガマンマークしたラツィオの3−4−3の守備戦術
4−3−3のハイブロックで守備戦術を張るラツィオが、ミランの起点と見越したメシアスに対してヒサイがマンマークで付く。実質、守備が3−4−3となり中盤のネガティブトランジションが速くなる。
28分 tidal point
・ラインブレイクを抑えたケアの対応から中盤をラツィオが制する
縦にローテーションするアンデルソンの動きにケアが付いていくが、抑えられないと判断してミランのラインブレイクを抑えるが、アンデルソンがフリーになりここからラツィオが中盤を支配する。
31分 turning point
・メシアスのヘルプにディアスが入るが中盤にスペースができる
右サイドで起点が作れないミランがメシアスのサポートにディアスが近寄りヘルプするが、この戦術変更が中盤に穴を空ける結果になり右サイドから攻撃を展開できなくなる。
46分 turning point
・4−2−3−1の攻撃システムを3−1−4−2に変更するミラン
中盤を取り返したいミランが攻撃システムを変更。左サイドのデストを2列上げ、ボランチをベナセルを1枚に、トナーリを1列上げ、レオンを2トップに入れて3−1−4−2とする。ミランが試合を優位に進める時間帯が続くが局地戦でことごとく負けてしまい得点には至らない。
review point
試合開始からラツィオの攻撃を抑えられないミラン。ラツィオの縦のローテーション、メシアスとレオンへのマンマーク、縦関係で展開する中盤のポゼッション。そして局地戦での勝負に勝ったラツィオが全ての面でミランを上回った。
ハイブリットなサッリの戦術論に対応するラツィオの選手だが、それぞれに持ち味を出せる状況に設定されている。ブラジル、スペイン、イタリアの似て異なるアイデンティティを戦術に落とし込んだラツィオの戦い方は一見の価値がある。
現在の流行の戦術とは色違いの戦術がラツィオにある。守備の3−4−3、攻撃の3−3−4、流動的に人とボールが動くとこれまでの常識とは違うサッカーがあると考えされられた。
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