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22/23 LE 第20節 バルセロナ対セビージャ

3分 tidal point

・ブスケスの負傷交代

 試合開始早々に起きたブスケスの負傷によりデヨンクがピボーテに入る。結果的に中盤の守備の強度が増すことになるが、中央の攻撃の流動性はなくなる。


14分 tidal point

・セビージャのレイヤーのローブロックを崩せないバルセロナのパス回し

 デヨンクがピボーテに入ったことによりアタッキングエリアから縦にパスが出なくなる。バルサの選手はハーフスペースや裏を狙う動きをしているが、ラインが低くレイヤーでブロックを張るセビージャの守備組織を崩せずパスを回すだけになる。


55分 up set point

・ジョルディ・アルバの個人判断①

 アカデミックにパスを回すバルセロナの攻撃に対応しきったセビージャの守備組織に、左サイドのジョルディ・アルバがランダムなプレーで流れを壊しにかかる。ここからバルサとセビージャの両チームに混乱する時間が生まれる。


57分 up set point

・ジョルディ・アルバの個人判断②

 ジョルディ・アルバの個人判断で試合の流れを壊した2分後、再びジョルディ・アルバが試合を混乱させる。左サイドのからインサイドにポジションを取るがガビと被る。しかしこの動きにアカデミックに守セビージャがマークをずらしてしまう。アカデミックであればガビが裏に飛び出すが、ジョルディ・アルバが飛び出したことによりフリーとなり得点を奪う。


review point

 ブスケスの負傷によりデヨンクをピボーテに下げることで試合の流れをポゼッションで取れたバルセロナだが肝心のアタッキングエリアでの変化を生む選手がいないことで、ただのボール回しのサッカーになってしまう。しかもアカデミックにボールを回すので、アカデミックに守備組織をするセビージャと噛み合ってしまいミラーゲームになる。この状況が近年で「ポゼッションの時代は終わった」と言われる原因の1つである。ポゼッションに対応する守備組織が分析され実装されるレベルに達した。


 おそらく、デヨンクで攻撃の変化をつけようとしたのだがブスケスの怪我により代わりの選手がいないのがバルセロナの現状なのであろう。つまりガビ、ペドリなどが変化を付けられるレベルまで伸びていないことでもある。


 皮肉にもシーズン前に移籍させようとしたジョルディ・アルバが試合を決める動きをすこととになる。このジョルディ・アルバの試合の流れを内側からも崩す個人判断はシャビは好意に受け止めていないのであろうと考察できる。

 アカデミックに試合を作りたいシャビのサッカーにあって試合を内側から混乱させるジョルディ・アルバのプレーを容認することができたいのであろう。ジョルディ・アルバの得点後のシャビの表情は柔らかいものではなかった。


 アカデミックに組織作りをしているいシャビのサッカーにおいて、リスクを伴うプレーでハイブリットに動くジョルディ・アルバ。

 今後、バルセロナのチームバランスがどうなるか?試合に負けてチームが崩れるとしたらシャビとジョルディ・アルバに何かが生じると考えられる。

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