6分 check point
・ナポリのSBにボールを持たせるローマの守備戦術①
ローマは5−2−2−1の守備システムを採用。中盤をBOX型にすることでナポリのSBにボールを持たせる。サイドを捨ててナポリの縦と中央から攻撃を抑えることで対策を図る。
7分 check point
・ナポリのSBにボールを持たせるローマの守備戦術②
ナポリの縦と中央の攻撃を抑えることでSBのパスの出し所を限定したことで、縦パスやコンドクシオンができないナポリのCBのウィークポイントを引き出すことにローマは成功する。ここからナポリのSBのパスにインターセプトの狙いを定める。
8分 check point
・ナポリのSBにボールを持たせるローマの守備戦術③
ナポリのSBにtrigger pointを定めたローマがさらにCBを使おうとするナポリのビルドアップにプレスを仕掛ける。これによりナポリは攻撃のリズムを作れなくなる。
19分 check point
・ナポリのSBにボールを持たせるローマの守備戦術④
リードを奪いながら縦と中央を使えないナポリがショートパスを繋ぎながらサイドを変える攻撃戦術を変更。しかしこの変更によりローマに試合の主導権を渡すことになる。
35分 turning point
・ハイプレスに守備戦術を切り替えるローマ
試合の主導権を握ったローマが前半残り10分から守備戦術を前線からのハイプレスに変更する。対応できないナポリが徐々に追い込まれていく。
65分 turning point
・攻撃の主導権を握りたいナポリがハイプレスに切り替える
リードをしながらも試合を優位に進めないナポリが後半20分からハイプレスに守備戦術を変更。試合はここからオープンになる。
72分 tidal point
・不調のエイブラハムが怪我で交代
試合を優位に進めるローマの中で調子が悪いエイブラハムが怪我で交代。この交代により前線がスムーズになったローマが同点に追いつく。
83分 turning point
・中盤の選手を交代して勝負に出るローマ
ナポリのネガティブな交代に対してローマがリスクを負って勝負を仕掛ける。マティッチとペッレグリーニに代えて若手の2人を投入。
review point
モウリーニョが対策をした守備戦術がハマったローマ。攻撃の起点となるマリオ・ルイとディ・ロレンツォにボールを持たせるが、縦と中央を抑えてパスコースを限定。また縦パスとコンドクシオンが苦手なナポリのCBのウィークポイントを引き出し守備から試合の主導権を握る試合運びは流石に名将である。
オシムヘンの個人技で失点するも試合の主導権は常にローマが握る展開に。しかしエイブラハムがことごとくミスを連発。最後は怪我で交代するが皮肉にも交代直後に同点に追いつく。
その後、モウリーニョには珍しく攻撃のタスクにリスクを負う。結果的には中盤のバランスを崩す結果となりシメオネに得点を許し1−2で敗北。
絶好調のナポリを相手に主導権を握ったローマの戦術は一見の価値がある。またこれまでとは違うモウリーニョのサッカースタイルに次の試合への期待を抱かせる試合内容であった。
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